令和元年度 桐生厚生総合病院 病院指標

平成31年4月1日から令和2年3月31日までに退院した患者さんについて、10歳刻みで表したものです。
高齢化の影響もあり、７０歳以上の患者さんの割合が約5割と、入院患者さんの２人に1人は７０歳以上の患者さんです。
尚、高齢者の占める割合が大きいですが、群馬県地域周産期医療センター（H17.06.01指定）であることもあり、10歳未満の患者数も多くなっています。

当院は地域がん診療連携拠点病院に指定されており、内視鏡的治療、腹腔鏡的治療、手術、抗がん剤治療、放射線治療など患者さんに合わせた治療法を選択し総合的に管理しています。（診断のための検査入院の患者さんも集計に含まれていることから、ステージが不明の症例も存在しています。）
又、平成29年5月8日より高精度放射線治療装置を導入、従来の治療方法と比較して正確な照射位置合わせを行う画像誘導放射線治療と放射線を集中させることにより癌の治癒率を高めるとともに周囲の臓器に当たる放射線量を減少させ合併症を低く抑える強度変調放射線治療（Intensity Modulated Radiation Therapy:IMRT）や強度変調回転放射線治療などが可能になりました。
令和元年度は乳腺外科の担当医が不在であったため、乳癌の患者数は各ステージにおいて10件未満となっており「－」で表示しています。

成人の市中肺炎の患者さんの人数を重症度別に集計しています。
重症度は市中肺炎ガイドラインによる重症度分類システム（Ａ-ＤＲＯＰシステム）により分類しています。
１．男性≧70歳、女性≧75歳　２．ＢＵＮ≧21または脱水　３．酸素飽和度≦90％
４．意識障害（肺炎に由来する）　５．sBP≦90mmHG
軽症：0点
中等症：1～2点
重症：3点
超重症：4～5点　ショックがある場合は点数に関わらず該当。
不明：重症度分類の各因子が1つでも不明な場合。
患者数が10未満の場合、各項目は「－」で表示しています。

当院では中等症の患者数が最も多くなっています。
また、重症度が高いほど平均年齢も上がり平均在院日数も長くなっています。

脳梗塞の患者さんについて、発症日からの日数別に、症例数、平均在院日数、平均年齢、転院率を集計したものです。

当院では、約90％の患者さんが発症から3日以内に治療を開始しています。迅速に治療を開始することで早期離床に繋がり、早期にリハビリテーションを開始することができます。またリハビリなどで入院が長期にわたる場合は、リハビリテーション病院等への転院支援も行っています。

臨床上ゼロにはなりえないものの、医療の質の改善に資するため、少しでも改善すべき症例の症例数と発生率です。
しかしながら、これらは重篤な主疾患の合併症として発症しているケースが多いため、臨床上ゼロにはなりえないものですが、少しでも改善できるよう努めています。